栄養療法は、不足している栄養を食事で摂取していくことによって、人間に備わっている自然治癒能力を高めることができるものです。そのため栄養療法を行う際は、カルシウムやミネラル、ビタミンなどの様々な栄養素をバランスよくしっかり摂る必要があります。
栄養療法の大きな特徴は、元から人に備わっている治癒能力が、きちんと発揮されるようになるという点です。病気になった時や怪我をしてしまった時でも、健康な状態に戻りやすくなるのが重要なポイントとなります。

脂っこい物や塩辛いものばかり食べている人は、自分の食生活を見直さなければなりません。人間の体は食べた物でできているため、食生活の偏りは健康に大きな影響を及ぼしてしまいます。風邪をひいてしまった時は風邪薬を服用するのが一般的な治療方法になりますが、この時に元の治癒能力が落ちている状態だといつまでたっても良くなりません。栄養状態が悪いと肌が荒れてきたり、体の調子が悪くなったという経験をした人も多いことでしょう。病気や怪我の治りが遅いのもそれと同じ状態です。

特に、病院に入院中の患者さんや、手術後の患者さんなどには普通の人より気を使わなければなりません。通常の状態と違って患者さんの体力が落ちているため、栄養バランスの偏ったメニューにしてしまうと、状態が悪化してしまう可能性があります。そうなると、治療を行った意味がなくなってしまうかもしれません。栄養療法では病気や怪我の根本的な治療はできませんが、早期に健康を取り戻すという意味ではかなり重要なポイントとなります。