定期的に健康診断を受けており、体に異常がなくても体調が優れない人が数多く存在します。食事の時間が不規則だったり、脂っこい料理や肉類、加工食品などを食べる機会が多いと、体に必要な栄養素が不足してしまいます。
栄養療法は薬だけに頼らず、食生活を見直したり、健康食品やサプリメントなどで、不足している栄養素を補う治療法です。ビタミンやミネラル、アミノ酸などを補うことで、体の自然治癒力を高める働きがあります。
まずは事前に血液検査などを行い、体の状態をチェックしたり、医師や看護師によるカウンセリングを行います。ビタミンやミネラルが不足すると体がだるく疲れやすくなり、たんぱく質が不足すると筋肉量が低下して代謝が下がってしまいます。
そんなときには、野菜や海藻類を積極的に食べたり、青魚や大豆食品、赤身の肉類などを摂取することが大事です。毎日の食事を見直すことで、不足しがちな栄養素を知ることができます。
ビタミンやミネラルは一日に必要な量を補う必要がありますが、大量に野菜や海藻類を食べることはできません。栄養療法ではビタミン剤やサプリメントを服用することで、不足しがちな栄養素を摂取できます。ビタミンCやビタミンB群は、水溶性のビタミンなので過剰摂取になる心配はありません。また、時間が経過すると汗や尿などと一緒に体外から排出されます。
さらに栄養療法で体の免疫力を高めることで、がんや糖尿病などの生活習慣病予防に役立てることも可能です。年齢を重ねても、健康で若々しくありたい人に向いているでしょう。